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           メール・マガジン

      「FNサービス 問題解決おたすけマン」

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    ★第088号       ’01−04−20★

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     e−コーチング

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●「管理職のコーチ」

 

なるものが存在する、と書いたのは遙か当初、第3号で、でした。

それはフランスでの話。 <コーチ付き>管理職とは情けない、と言い

かけたが、考えてみれば無理もないこと。  技術の高度化やら細分化

のせいで、旧来の管理職ではコンテンツが不足。  権威は保てないし、

具体的な指示も出せない。  そんなことでリーダーは務まらない。

 

それなら、とハイテク新人類を管理職に据えれば、主に人間能力、即ち

コミュニケーション力が不十分。  ご本人も困る(困らない?!)に

違いないが、周りがみな困る。  それを克服させるためにベテランを、

 

 

コーチとして付ける、という実用的折衷案です。  しかし、我が国に

そんな心配りの会社はあるまい、と私は申しました。 実際その記事が

出た98年末から数えてすでに<数年>。  寡聞にして私は未だその

例を知りません。  ご存知でしたら、ご一報下さいませんか。

 

何につけ「みんな一緒、違いは無い」が前提。 コミュニケーションは

出来ている、と信じたがり、改めての努力はしない国柄です。 が、

 

それじゃ成果は挙がらない、 Rational Process の活用で、、とお奨め

した次第でした。  望んでも<コーチ>なんか付けてもらえずにいる

管理職が、それにも拘わらずメンバーに対しては<コーチ>を務めなく

てはならないのだから、せめて何か助けになるツールでもあれば、、と。

 

*   *

 

発生する事態に過去の経験が通用しない。 問題が新種だから、それに

対処する方法も未だ無くて当然。 これで行け、の<これ>が無いのだ

から<上>が<中>へ、<中>が<下>へ、指示を下すことが出来ない、、

 

つまり、上位者に支援を期待しても無駄。 となれば、各個自助努力で

創造的に切り抜けなくてはならない。  が、それに必要なコンテンツ

が自前、量・質とも十分でない。  しかも、<思考スピード>の時代。

 

判断は速く出さねばならぬ。 速く伝え、速く実行に移させ、速く成果

を、、 で焦る。 その一方、失敗は許されない、、 で不安になる。

 

<論語>には「教えずして殺す、これを虐と謂う。 戒めずして成るを

視る、これを暴と謂う」とある。(堯曰第二十 498) よく教えもせず

に煽り立て、実績を示せと迫ったり、気に入らないとクビにしたり、、

 

人間は孔子様の頃からろくに進歩していないというのに、ハイテク化は

<暴><虐>の度を高めるのに役立つばかり。 もう、タスケテクレエ!

でしょうな、管理職さんは。。

 

我が「おたすけマン」は、その要請に応えるべく始めたサイトでした。 

 

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●このサイトで提供するのは

 

従って単なるメンタル・サポートではありません。 いわば<コーチの

アドバイス>。 それを求める人と肩を並べで問題に立ち向かい、事態

の推移に合わせて適切なアドバイスを次々提供するのが<コーチ>。

 

 

たとえれば、グラウンドでプレイする選手を支えるコーチ。  すでに

体力的可能性は失い、ゲームのルールも一変したが、経験の蓄積は厚く、

その道への情熱は少しも冷めていない、、 という人の役割です。

 

表立って活躍するのは選手ですが、時に好調不調、波は来ます。 壁に

突き当たれば実力も発揮できない。  グラウンド上で遭遇する問題を、

即時適切に解決することが出来ない、勝てない。  勝てなければ、、、

 

だから傍にいて知恵を出し、声をかけ、その内なる力を引き出す役の人

が必要なのです。 <引き出す>は educate 。 それは e(出す)と

ducat(導く)、即ち<能力を導き出す>だが、辞書では<教える>。

 

<教える>は日本的語感の< teach >。  多く上から下へ、しかも

その内容は普遍的一般論。  いきなり実戦で役立ちはしません。

 

ところが< coach >。 たとえば coacher は<個人教師>、coach-

built と言えば<熟練工による手作りの>とか、<注文製作の>の意。

即ちコーチとは、相手の必要に応じてカスタム・メードのアドバイス

を提供すること。

 

選手の気質、体質、体格、練習の質、試合経験、本日の体調や試合場

の環境条件、、 みな個別だし、状況はリアルタイムで変化している。

 

そのトータルで戦う選手に<一般論>を<上>から、ではナンセンス。

やはり<コーチ>でなくちゃ。  しかしそれにしても、選手本人に

自覚が無ければ役に立ち得ない。  即ち、オン・デマンドに限る、、

 

*   *

 

これ、何かに似ていませんか?   そう、<サポート>。  私も

 

PCで遊ぶようになって以来、ハード、ソフト、あちこちのサポート

さんに諸々助けて頂きました。 いま思い出すと恥ずかしい、些細な

ことで食い下がっては、ずいぶん迷惑をかけたものです。  しかし、

 

どのサポートさんにも感心させられました。  決してキレず、私の

拙い説明も丁寧に聴き取って、対処方法をテキパキ指示してくれます。

もちろんすぐやってみる、その間待っていてくれる。

 

やってみたがダメ、と言えば次の質問。 そして次の指示。  全く

迷いが無い。  (電話さえ通じれば)頼もしく、有り難い人々です。

 

これにカンゲキした男がおります。  そのあまり、「お名前、もう

一度。 あなたの昇格、上の人に申し入れておくから」。 そのPC

メーカーのおエラと親しく、こういう素晴らしい人材がいるのを耳に

入れておかなくちゃ、、 とまで惚れ込んでしまったわけ。

 

とかく若い世代にキビシイ評価を呈する化石たちですが、こんな経験

から考えを改めた人も少なくない。 まさかの時の<選手>にとって、

<コーチ>はそれほどにも有り難い存在なのです。

 

「食べたい時がうまいとき、、」というCMソングのココロそのまま、

「(ユーザーの)知りたいときが(サポートの)教えどき」でもある。

同様、「(誰かが)困ったときが(おたすけマンの)たすけどき、、」。

 

需要と供給がピッタリ! の快感、ムダがありません。 困った人を

助けるとは考えてもワクワクしますが、相手の喜ぶ声が戻って来れば、

こちらにも喜びが湧く。  おお、素敵な Give and Take!

 

*   *   *

 

その経験を延長し、今は何とボランティアの<私設PCサポート>も

するようになり、ご近所の何人かをインタネットとe−メールの道へ

案内しました。 自分が来た道をたどり直すだけだから、難しくない。

 

何度かは足を運んだり来てもらって、PC操作の概略を憶えて頂けば、

あとは電話でOK。 想像力を掻き立てて一問一答、、 おお、私は

<e−コーチ>やってるんだ!

 

当初は電話1本が時に1時間。  しかし、すぐ縮まって行き、さら

にメールや印刷を憶えてもらえれば、もっと楽になります。 3カ月

もすると、「便りが無いは良い便り」になってしまう。    

 

ワープロか、少なくとも英文タイプの経験者だったので、馴れるのが

速かった、、 と思っていたら本年1月、筋向かいのA先生が

 

「何も出来ない人だけど、、」。 ご自身<何も出来ない人>だった

のに、エヘン、この私の手引きで難無く、何と83才でデジカメ道に

入られたA先生。  その勢いでご紹介下さったのが、女優Mさん。

 

「写真を撮ったことがある」ほかは、本当に何も下地の無い50才超。

ご本人は友人の例などから、「2年ぐらいかかりますか?」の謙虚な

構え。  さて、この<逸材>、何とか出来るのだろうか? 

 

さすが楽天性血液B型の私もいささか自信なかったが、、、

 

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●結果から申しましょう。

 

1月末スタートしての満2カ月時点では、デジカメのデータを補正・

リサイズし、メールに添付して送る、あるいはA4版にプリントして

ひと様の目を丸くさせるところまで行きました。  こりゃスゴイ!

 

その手順は、第1週、スイッチ入り切りからインタネット操作まで。

第2週にはメールが加わり、第3週は印刷と保存、第4週はデジカメ、

第5週以降フォトショップ、、  なかなか快適なペース、でしたよ。

 

一つ一つの操作はやや緩慢ながら、間違いをしない人。 後は回数や

時間の問題、これはご本人次第。  我ながらコーチングの天才、、

ではなかろうか、とすら感じ始めたくらい。

 

敢えて秘訣と言えば、<オンデマンド/リアルタイム>。 ご本人の

当初的期待は例によって一般的、「インタネットとかメールとか、、」

でしたが、キー配列もご存知ない。  しかし、

 

画像を加えればメールの文字量不足が補えるだろう。 感覚的操作が

可能な画像ソフトの方が乗りやすいかも知れない、と見立てました。

 

良きコーチたらんとするなら、まず<見立て>が良くなくては、、

 

*   *

 

環境構築の見立ても良かった、と自負しています。  助けて! で

駆け込んで来ることも考えれば、マシンはノート型の方が宜しかろう。

 

ノートならお奨めは私も使っているダイナブック。 堅牢なボデーと、

マウス要らずのアキュポイント。  機能は必要にして十分、折しも

型落ちで安くなった<55C>。  OSまた折りしもの Win Me 。

 

Win98 に比べ、何たる安定の良さ。  ハングアップすると初心者は

パニックを起こしますから、 この<折しも>は彼女に幸いしました。

 

セットアップは呆れるほど簡単で、ネットやメール専用の横着な起動

スイッチまで設けられている、、  ほとんど、コーチの必要なし!

 

プリンタはエプソン・プリントン。 A先生が即席デジタル写真家に

なれたのも、実はこれのお陰。  それがまた一つ進化して< -110 >、

しかも彼女が購入した日から1万円下げ新価格、という幸運の連続。

 

デジカメは<ライカ・デジルックス>。 オリジナル、FP-1700Z を

女房が使って好成績。 コンパクトで動作俊敏は先刻承知。 これが

フォトショップ5LE同梱の見切り価格。  彼女、ツイテますね。

 

肝心なネットへの接続は東急CATV。  そのテリトリーに住んで、

これを使わないテはありません。 時間、即ち料金を気にせずネット

にへばり付くことが出来る。 初心者も焦らずに済みます。

 

*   *   *

 

まず私が操作して面白いところを見せ、その中のどれに惹かれたかを

訊く。 次に、その部分をユックリ演じて手順を解説し、最後は本人

に操作してみてもらう。  まとめは手順メモの作成を兼ねて、私の

口述を書き取ってもらう、、 という具合。

 

滅多に壊れたり、まして噛み付いたりはしないから、怖がりなさんな。

どうしようも無くなったら、 Ctrl + Alt + Del でクリアしましょう。

それでダメなら側面のリセット・スイッチ、それも利かなかったら、、、

 

で起動と停止はOK。 何が出来なくともインタネットは漫画本同様。

いじっていれば馴染みます。  一つ馴染んで、まあ、こんなもの、、

と感じれば、障害は無くなる。  ご本人の操作ぶりを観察し、どこ

でヒッカカルか、どうトチルか、その傾向を掴んではフィードバック。

 

キー配列を憶えてもらうのにも役立つだろう、でキー操作本位に教え

ましたが、電話コーチの際は、ポイントしてクリック、の方が聞く側

の混乱が無い、と気付いたり。  結局チャンポンになってしまった。

 

プリンタが使えるようになった頃には、させていることもやや複雑化

して来ており、本人に取らせるメモだけではやや難しくなりました。

そこで電話のあと、そのやり取りを整理して送信する。  と、

 

彼女はそれをプリント・アウトし、行を追って実技的にオサライする。

この反復の結果、彼女のメールも手馴れた体裁になりました。

 

今は彼女が添付してくるデジカメ画像に、私なりの追加加工を施して

返信するというフォトショップの添削が主ですが、彼女の進歩は速い。

 

当分はハガキ・サイズだろう、それなら150万画素で、の見立てが、

もうA4でドンドコ。  強いて言えば、これが唯一の誤算でした。

 

*   *   *   *

 

そのe−コーチングで一つのトラブルが解決した後、彼女から「竹島

さんは魔法使いみたい」とメールが来ました。 別に変哲も無い指示

でしたが、コーチに対してはそんな<神通力>を感じるものらしい。

 

その元は多分、、 相手の状況を的確に把握する適切な質問、だろう

と思いますが、それは質問の技法 Rational Process のプロだった私

にとって朝飯前。 でも、そう言われれば、フーン、そう見えるか、、

 

こちらも何やら良い気分。 これぞe−コーチの醍醐味!。 自前の

コンテンツをe−メールで送るだけで、<居ながらにしてコーチ>が

可能、とは楽しい時代。  同様、

 

職場のメンバーに<コーチ>としてサービスする管理職さんも、すで

にメール使いでいらっしゃる。 あと Rational Process を生かせば

あなたも<e−魔法使い>!

 

そこで今回のCM、

 

Rational Process は<サポート>のツール、

              そして<e−コーチング>のツール!

 

                         ■竹島元一■

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